【好きなことで生きていく】嫌いなことで生きていけるほど人生甘くないというお話
「好きなことして生きていけるほど甘くない!」なんて言葉、よく聞きますよね。
その言葉に対して賛否両論、あるでしょう。
では、そもそも嫌いなことをして生きていけるのでしょうか?
結論から言うと、これから好きなことをしていかないと生きづらい時代になると予測します。
つまり「嫌いなことをして生きていけるほど甘くない」時代がくるんです。
この記事では、その理由を説明していきますね。
日本人は好きなことをして生きていない
スイスのギャラップ社の調査によると、日本人は仕事に熱意を持っていない社員が90%以上いると分かったそうです。
- 熱意を持って仕事をしている: 6%
- 周囲に不満を撒き散らしている無気力な社員: 24%
- やる気がない: 70%
この6%という数字は、なんと139国中132位です。
つまり日本は世界有数の仕事に熱意を持っていない国とのことです!
一方で、平均勤続年数の長さはドイツと並んで世界1位です。
日本は世界トップクラスの転職率の低い国ということですね。
- 日本人は仕事に熱意を持っていない
- 日本人は転職率が低い
これらの2つのデータから、日本人は好きでない仕事を我慢して行なっている人が多いことが言えます。
好きなことして生きていかないといけない時代が来る
しかしこれからの時代、好きなことをして生きていかないといけない時代が来ます。
その理由は次の4つです。
- AIの登場で、単純労働が減る
- クリエイティブな意思決定には、モチベーションが必要
- 情報爆発で、興味が続く限り知識がつけられる
- グローバル化で、能力がないと生きていけなくなる
順を追って説明していきますね。
AIの登場で、単純労働が減る
AIの登場で単純労働が減るというお話、よく聞きますよね。
では単純労働が減ったらどんな仕事が残るのでしょうか。
それは「どのようなビジネスを行うか決める」といったような、クリエイティブな意思決定です。
クリエイティブな意思決定には、モチベーションが必要
クリエイティブな意思決定には新しいことをする必要があります。
ですが、モチベーションが低い人は新しいことをせずに、保守的になります。
つまりクリエイティブな意思決定にはモチベーションが必要です。
嫌なことをしていると、モチベーションは湧かない
嫌なことを我慢して行なっていると、モチベーションは湧きません。
もちろん「仕事なんだからやれよ」という話はあるでしょう。
しかし、人間の構造としてモチベーションが湧かないのは事実です。
そうすると、自然と新しいことを避けたがるようになります。
嫌なことを強制するとストレスになる
嫌なことを強制すると、それはその人にとってのストレスになります。
誰でも、ストレスを受け続けるといずれ限界がくることがわかっていて、限界を超えるとうつ病などが発症します。
うつ病は真面目な人ほどなりやすいと言われているように、嫌なことを我慢し続ける人がなりやすいのです。
つまり嫌なことを我慢してやり続けているように見える人も、努力しているわけではありません。
嫌と感じていなかったり、嫌なことをうまくかわしてるだけなのです。
努力するならば、楽しいと感じる環境に身を置けるように努力するべきなのです。
情報爆発で、興味が続く限り知識が得られる
今はインターネットの影響で、人の生み出す情報の量は爆発的に増えていると言います。
その影響で、調べれば調べるだけ新しい情報に辿り着くことができます。
これは情報を追い続ける人と追ってない人の差がどんどん広がっているとも言えます。
情報収拾の昔と今
たとえば野球をやっている学生がいたとしましょう。
昔は、コーチや本が情報の全てでした。
そのためどのコミュニティに属しているかが重要で、強豪校と弱小校では得られる情報に圧倒的な差が生まれていました。
だけど今は弱小高校の野球部員でもMLB選手の練習方法や考え方を知ることができます。
つまりコミュニティによるアドバンテージが無くなってきたわけです。
本人がそれを好きかどうかが全て
そうなると、本人がそれを好きかどうかが違いを産むようになります。
なぜなら、好きでないならイヤイヤ調べることになりますが、好きなら無限に調べることも苦ではないからです。
私がプログラマーなのですが、中には昼休みに技術の勉強をしている人もいました。
昼休みぐらい休憩しなよといったら、「これが休憩だけど?」と返されました。
その人は家に帰った後も、休日もプログラミングをしたり、技術の勉強をしているそうです。
それ自体が息抜きに感じる人と、別の息抜きが必要な人とでは、圧倒的な差が生まれるのは間違いありません。
グローバル化で、能力がないと生き残れなくなる
ほとんどの日本人は日本語しか喋れないので、日本で働くには日本語が話せる必要があります。
しかし自動翻訳技術で言語の壁がなくなってしまうと、それこそ誰とでも仕事できるようになります。
そうなると、世界中のあらゆる人と比べて優秀か比較されるようになってきます。
つまり、好きで仕事をしている人が人材市場に無数に流れ込んでくるとも言えます。
より多くの「好きで仕事をしてる人」と戦う必要が出てくるのです。
得られる情報の量も増える
さらに、今は日本語の情報だけ追ってれば良いとも言えます。
しかし言語の壁がなくなると、さらに英語圏の情報、中国圏の情報など、より多くの情報に触れることができます。
そうなると、さらにモチベーションの差によって情報格差が生まれてくることになります。
グローバル化で能力格差が加速する
要するに時代的にモチベーションが重要になってくる中で、グローバル化によってその格差が拡大するわけです。
今までは国力によって給料に差が出る時代でした。
しかし国の壁が取っ払われた先は、モチベーションの差によって能力に差がつき、給料に差が出る時代になるでしょう。
ただし、「好きなことだけをして生きていく」のではない
補足しておくと、これは嫌なことを避け続けるとはまた別の話です。
たとえば野球大好きでも、辛い練習もこなす必要性はどこかで出てきます。
嫌な仕事は辞めるべきか
また「嫌な仕事を辞めろ」という短絡的な話でもありません。
なぜなら自分の問題を仕事の問題に責任転嫁し、逃げの思考に陥りやすいからです。
つまり「心からやりたいと思える仕事を探す」とか、「どうやったら今の仕事を楽しめるか考える」といったようにポジティブに捉えた方が良いでしょう。
まとめ:好きなことして生きていくことが必須
- AIで単純労働がなくなると、嫌嫌できる仕事がなくなってしまう
- 情報爆発で、仕事が好きな人と嫌いな人の差が無限に広がっていく
- グローバル化で、世界中の人と戦っていく時代がくる
というわけで「嫌な仕事で戦っていけるほど甘くなくなってくるよ」というお話でした。
「好きなことでも生きていけるんだよ!」という話ではなく、もはや「好きな仕事でないと戦っていけない時代」になってきています。
イヤイヤ仕事してるよーという人はどうやったら楽しめるか考えてみると良いかもしれません。