【台南】高雄の蓮池譚を歴史を踏まえ探索する【龍虎塔】
台南にある蓮池譚って?
蓮池譚は台南の観光シンボルの1つです。
蓮池譚はその名の通り、清朝時代に蓮が植えられたことからそう呼ばれるようになったと言われています。
全長1.4kmの池の周りには20のお寺があり、池の周りをグルっとお寺を渡り歩きながら観光することができます。
譚ってなに?
譚というのは日本でいう池・湖です。
ガイドの王さんの話によると、中国や台湾では、「水たまり」の大きさによって呼称が変わるため、名前で大きさがわかるそうです。
湖 | 2500ヘクタール以上 |
譚 | 1200ヘクタールから2500ヘクタール |
池 | 1200ヘクタール |
台湾の譚としては、日月潭なども有名ですね!
蓮池譚に浮かぶ蓮、清朝時代に蓮が植えられたことから蓮池譚と呼ばれたとされています。
蓮池譚がある高雄市の左営区
台北と台南をつなぐ新幹線の終点である左営区ですが、左営とは「左にある駐屯所」という意味です。
下営区など営がつく地名は全て「駐屯所だった」ということですね。
蓮池譚の周りにも城壁があり、駐屯所の名残を感じることができます。
台南 蓮池譚のシンボル:龍虎塔
蓮池譚のシンボルといえば、龍と虎のオブジェが目立つ龍虎塔です。
この龍虎塔には「龍の口から入って」「虎の口から出る」というルールがあります。
龍の口から入ることで幸運を招き、虎の口から出ることで厄払いができるからだそうです。
逆だと真逆のことが起こるそうで、喧嘩を売る気がないのであれば龍の口から入るようにしましょう。
龍虎塔にある龍のオブジェ
龍虎塔の入り口には龍のオブジェがあり、現地の方がペタペタ触っています。
どうやら龍に触れる場所によって、色々とご利益があるとのこと。
たとえば龍の頭を撫でてから自分の頭を触ると、ボケ防止につながるそうです。
龍虎塔へとつながるジグザグの道
龍虎塔へはジグザグの道を通っていくことになります。
なぜジグザグかというと、おばけやキョンシーは真っ直ぐしか進めないからだそうです。
ジグザグにすることで、妖怪が入ってこないように厄払いをしたということですね。
台南の蓮池譚の周りを歩いてみた
蓮池譚の周りでは現地の人たちが走っていました。
龍虎塔の近くのサトウキビジュースの屋台
池の周りにお店が多く並んでるという感じではないのですが、龍虎塔の近くにサトウキビジュースの屋台などはありました。
約160円なので若干高めです。
電光掲示板がテカテカ光る、啓明堂
龍虎塔からちょっと歩くと、電光掲示板がめだつ啓明堂にたどりつきます。
春秋御閣・五里亭
龍虎塔から歩いて5分ほどのところにあるの春秋御閣と、五里亭です。
これは中国の三国志で有名な関羽を祭って建てられたお寺なんだそうです。
三国志を知ってると「確かにすごい武将だけど、なんで関羽が祭られてるの?」って思っちゃいますが、なんと中国で関羽は商売の神様になっちゃってるんです。
理由としては、
- 信義に厚く、信用のおける人柄が商売人に必須だから
- 「そろばん」や「大福帳」といった商売に必須の道具を発明したのは関羽(とされている)から
とのこと。
実在した武将が商売の神様になるのは面白いですね。
遠くからでも目立つ、玄天上帝神像
龍虎塔の時点で「なんかでかい人形がある」と存在感を放っている玄天上帝神像。
「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」で有名な玄武が変化した姿で、北の守護神なんだそうです。
おわりに:高雄の蓮池譚を探索する
見所もたくさんあり、なかなか楽しめる場所でした。
ガイドの人がいると、「なぜこうなってるのか」の部分も聞けてより深いところで楽しむことができますね。